「不動産投資って具体的に何？」「なぜ、不動産投資なのか？」と言った疑問を持つ、これから不動産投資を始めようと考えている方々へ向けた、ブログ講座です。是非、今後の投資活動にお役立て下さい。

多種多様な不動産投資の現実

「不動産投資」という言葉に対して、投資経験がある人も、あるいはそうでない人も、果たしてどのようなイメージを持っているのでしょうか？「大きなお金を動かすハイリスク・ハイリターンな投資」といったイメージでしょうか？それとも「お金持ちが行っている資産形成法」でしょうか。どちらも”当たらずといえども遠からず”といったところです。

本来、「不動産投資」と一口にいうだけでは、そのすべてを表現することはできません。それだけ不動産投資には様々な種類があり、それぞれが相応に奥深く、また時流によっても大きく性質を変えるものだからです。
　そもそも世の中には、数多くの投資法があります。投資とは、利益を得る目的で何らかの対象に自らのお金を投じる事です。その対象が株だったり、投資信託だったり、あるいは不動産だったりと、対象を変えて行われています。

そのうち、不動産を対象として行われているのが「不動産投資」です。不動産投資はさらに、マンションやアパート、ビルなどを購入して賃料収入で利益をあげる「実物不動産投資」と不動産投資を行うファンドに投資する「不動産投資信託」（REIT Real Estate Investment Trust）に分けられます。

さらに、実物不動産への投資は、物件の種類によってリスクの内容が異なります。物件がマンションなのかアパートなのか、1戸なのか1棟なのか、中古なのか新築なのか、というように、具体的な不動産の種類に応じて、投資方法も変わってきます。近年耳にすることが増えてきた、民泊やコインランドリー投資も不動産投資の新しい形態です。

このように、不動産投資にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。そのため、「不動産投資とは、こういうものだ」と言い切ってしまうことは難しく、既存のイメージはあくまでも、”ひとつの見方”でしかないということを、まず認識しておいてください。

ディフェンシブな人ほど成功しやすい種多様

そのうえで、私は不動産投資を”ディフェンシブ”（防御的）な投資であると認識しています。

ディフェンシブな投資とは、「防御的な姿勢で粘り強くリサーチし、日当たりなどの定性的な指標も数値に変換して冷静で理論的な判断が出来る人が成功できる投資である」ということです。その点、他の投資対象よりもハイリスク・ハイリターンということはありません。

むしろ、判断材料となる要素を自分自身で見える化できるため「適切な計算方法とシミュレーションによって投資対象としての妥当性をほぼ正確に判断できる」という点に関して言えば、投資の中でも保守的な部類に入ると言ってもいいでしょう。

　不動産投資が、”保守的”と聞いて、驚かれる方もいるかもしれません。たしかに、不動産投資には数千万～数億円単位の資金が必要となります。それだけのお金を動かす投資のどこが保守的なのかと不思議に思うのも無理ありません。ただし、不動産投資について知れば知るほど、不動産投資に勝つための必要な要素（資質・能力）は絞り込まれていきます。私は講座でそれらを「人間力」「相場観」「シミュレーション」の3つの言葉で表現しています。

つまり、これら3つを身につければ誰でも不動産投資で勝てるということです。ここに「不動産投資が保守的でディフェンシブなものである」と表現できる理由があります。やるべきことをきちんとやり、身に着けるべきスキルをきちんと身につければ、不動産投資は負けにくい投資なのです。

たしかに、人に言われるがまま、あるいは闇雲に物件を購入してしまえば、失敗する確率は高いでしょう。その結果、数千万～数億円単位の借金を背負ってしまうこともあり得ます。そのような人を目の当たりにすると、「不動産投資はハイリターン・ハイリターンだ」と考えてしまうのも自然なことです。

ではディフェンシブな姿勢で堅実に取り組み、成功している人の体験談についてはどうでしょうか？　それは、本気で取り組んでいる人にしか届いていません。

潜在的なリスクを１つずつ潰していく

現状、不動産投資に関して書かれた書籍が書店にたくさん並んでいます。近年の株高による好景気を受けて、不動産投資をやってみようと考えている方が増えている証拠かもしれません。実際、多くの不動産投資本のタイトルや帯には、「儲かる」「稼げる」といった煽り調のキャッチコピーが踊っています。

ただし、前提として、「この投資法を実践すれば必ず勝てる」というものは世の中にありません。仮にそういったものがあるとすれば、それは詐欺の可能性が極めて高く、かつ”プロの事業者だけ”が儲かるビジネスであると予想できます。そうでなければ、誰が他人に勧めるのでしょうか。

あらゆる投資も、あるいはあらゆるビジネスも、「この方法論なら絶対に勝てる」ということはありません。大切なのは、「何のために投資をするのか」ということを明確にし、実現する目標を明確にした上で、着実な投資を実践することなのです。

不動産投資であれば、不動産投資の仕組みをよく勉強し、物件について研究しながら人脈を形成したり、あるいはお金全般の勉強、政治や金融情勢の研究をしたりなど、継続的に努力する必要があります。その前提なしに、勝てる投資などあり得ません。

ここ数年、新しい技術であるブロックチェーンを採用したいわゆる「仮想通貨」が対象として人気を博しています。ただ、その裏側では、数億円や数十億円、あるいは数百億円規模のトラブルへと発展しているのは周知の通りです。投資はあくまでも自己責任です。そして、自己責任ということは、自らのお金を守るために、きちんと学び続けなければならないということです。

ポイント

1.不動産投資は多種多様であり、強い固定観念を持つことはマイナスである。

2.不動産投資は、他の投資商品と比べれば、”ディフェンシブ”だと　言える。

　次回は「不動産投資における『勝ち組』と『負け組』とは？です。

　お楽しみに！！

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