「不動産投資って具体的に何？」「なぜ、不動産投資なのか？」と言った疑問を持つ、これから不動産投資を始めようと考えている方々へ向けた、ブログ講座です。是非、今後の投資活動にお役立て下さい。

シミュレーションの質とスピード

不動産投資におけるシミュレーションの重要性については、これまで述べてきたとおりです。きちんとシミュレーションをしておかないと、想定されるリスクが見えてこないため結果的に失敗の可能性が高くなってしまいます。
その点、表計算ソフトを使いこなせない人は、不動産投資をはじめる前に使い方を学んでおいた方がいいかもしれません。
表計算ソフトの使い方を学ぶことが、結果的に数字に対する意識を高め、シミュレーションの質を向上させる可能性があります。

シミュレーションをくり返していくと、やがて、おおよその収益を暗算できるようになります。そうすれば、マイソクを見るだけでパッと判断することができ、意思決定のスピードが上がります。その結果、より良い物件に出会いやすくなるのです。
不動産投資に必要なのは、正確なシミュレーションとともに、スピード感のある判断力です。より良い物件に出会い、他者よりもいち早く購入するためには、的確で素早い判断が不可欠だからです。

投資の世界は、競争原理が働いています。どれだけ正確に計算ができたとしても、実際にその物件が誰かに購入されてしまえば意味がありません。だからこそ、計算力とともに、スピード感のある判断力を養うことが大切です。

もちろん、経験を重ねるにしたがい、スピード感は自然と身につきます。競争が激しいとは言っても、無数にある物件でバッティングする可能性も限定的です。その点、正確性とスピード感をどちらもバランスよく身につけておくことが求められます。

あらゆる状況を想定した判断力を

不動産投資の勝率を高めるには、幅広いシーンを想定できるようにしておくと便利です。たとえば、リフォームやリノベーションなど、既存の物件に手を加えることによって、採算がとれにくい物件でも勝負することが可能となります。

そもそもリフォームとは、古くなった建物を修復したり、設備や内装、あるいは間取りを変更したりすることによって、物件の価値をよみがえらせる手法のことです。費用はかかるものの、入居者に好印象を与えられるため、入居率の向上を期待できます。

一方、リノベーションの概念も似ています。リノベーションとは、その建物ならではの良さを活かしつつ、新築時よりもさらに魅力的な物件をつくりあげることをさします。
近年では、中古マンションを購入し、リノベーションして販売している業者もあります。
このように、リフォームやリノベーションという手法も検討できるのであれば、物件選びの幅はより広がります。そのぶん、物件選びが楽になると言ってもいいでしょう。投資対象が広がれば、チャンスもまた多くなるわけです。

ただし、リフォームやリノベーションには、それなりの資金と技術的な知識や経験が必要です。資金が必要になるというのは、リフォーム工事は物件の融資に含めることができないためです。
もちろん、すでにまとまった資金があり、そこから不動産投資に着手するのであれば、当初からリフォームやリノベーションも視野に入ることになります。ただ、前でも述べたように、施工業者の見極め、工事仕様と費用対効果の検証など、プロ程度の見識が求められることは言うまでもありません。

ポイント

1.不動産投資において、スピード感のある判断力は物件購入などで必要なスキル。
2.判断力を磨くには、あらゆる状況をすばやくイメージできるようになること。

　次回は「不動産投資を取り巻くリスクとリターン③『不動産投資に潜むリスク」です。お楽しみに！

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